紛争鉱物
昨日はセミナーに行ってきました。
ヒューライツ大阪開催の「スマホから命の大切さを考える」。
9.27上映会「スマホからいのちの大切さを考える」~「スマホの真実」を大阪で観る~ | ヒューライツ大阪(財団法人アジア・太平洋人権情報センター)
今回のテーマは2つ。
①紛争鉱物の実情
②コンゴのこども兵
とりあえず今日は①についてお話します。
感想としては、知らないことがしれてよかった!って感じです。
やっぱり情報は取りに行かないとダメだと痛感。
まずはじめに、ここでいう”鉱物”というのは、鉱山でとれるレアメタルのことです。
PCやパソコン、デジタルカメラの部品に使われている、わたしたちの生活になくてはならないものとなっています。
ちなみに、家電がここまで小型化したのは、こういった希少鉱物のおかげです。
そんな鉱物が、コンゴ民主共和国では武装集団の資金源となっている。
こんな話をセミナーではするものだと思っていました。
ただ、実際聞いてみるとそれ以外にもまったく知らなったことが。
昔は、
武装集団が鉱山のある村を制圧し、こどもに採掘作業をさせ、不当に利益を得ている。だから企業は、経営の健全性を高める意味でも、どこから調達したのかを証明しないといけなくなったみたいですが、今はだいぶ違ってきているみたいです。
今はこんなことになっているみたい。
- 武装集団が制圧している村は政府軍によってほぼ解放されていること
- 紛争鉱物を取引しない企業が増えたことで、唯一の収入のもとになる商売ができず、貧困に苦しむ人々がいること
ここで見えてくるのは、講師の人も話してたけど、企業がしたことは
紛争鉱物を扱わない=事実上の現地へのボイコット
(※同時に、フェアトレードをしている採掘者を経済的に追い詰める結果となった)
ということです。
これを受けて、武装集団からの制圧がなくなりつつある今、求められるのは、
そのあとの現地へのフォローだと思いました。
つまり、「紛争鉱物を扱わないことが大事」なんじゃなくて、「それがないと食べていけない人に対して自分たちにできることをする」ということですね。
そしてその際は、企業と相手だけが良い思いをするのではなく、環境や人権といったことにも配慮しなければない。
まさに今言われているCSVですね。
※CSVとは世の中で起こっている17の課題(国連が掲げるSDGs)に対して、自分たちの強みを生かして解決、改善に向けて取り組むこと。
こういった活動をしていこうと思えば、設備や資金といったハード面での支援と、現地への教育、教育をする側の教育訓練やルールなどのソフト面での整備が必要となるかと思います。
つまり、
- 現地の人間の教養、知識レベルの向上
- 紛争鉱物の採掘作業がもたらす環境・健康・人権への影響を理解
- 簡単な作業でとれる設備の開発
- 採掘作業のリスク防止するためにルールを策定
ほかにもいろいろたくさんあるかと思いますが、
こういったことが必要になるんじゃないでしょうか。
そして、実際に舵をとって行動できるのは先進国だと思います。
ただ、そういった問題に一足飛びに対応できるわけではありません。
まず、先進国である日本がこういった情報をもっと「知る」こと。
そして、こういった情報を入手できるような環境を作ること。
これが大事なんじゃないかと思いました。
具体的な取り組みにまで落とし込むのは難しいかもしれないけれど、
とにかく情報を発信することが大事ですね。
そういった意味でも、まずは自社でも何らかのかたちで伝えていきます。
ニュースレターがいいのか、勉強会がいいのか。
いろいろと探りながら有効な媒体やコンセプトを明確にして取り組んでいきます。
がんばるのだ。